社会福祉法人 高瀬会


実践を重ねて少しずつ成長。

自分にできることをして、利用者様の喜ぶ顔が見たい。

氏本 沙織 Saori Ujimoto

氏本 沙織 Saori Ujimoto

入社2010年、2017年/勤務期間合計6年/串本町在住

正社員介護職員

 

技術もない私がお世話をして、

利用者さん、いやな思いをしていないかな。

正社員の介護スタッフとして働きはじめて現在6年目の氏本さん。福祉に関わりたいと思うようになったきっかけを、このように話します。

「私が生まれたときに、自分のおじいちゃんやおばあちゃんはもう亡くなっていたのでお年寄りの方と接する機会がなかったんですけど、近所のおばあちゃんがすごい良くしてくれて。それで、お年寄りの方と関わる仕事がしたい、っていう思いが小さいころからありました」。

高校を卒業後、すぐに高瀬会に就職。新しい環境、初めての仕事、さまざまな不安があるなかで、就職当時、特に心配だったのは利用者様の排泄の介助だったといいます。

「高校出てすぐやったんで右も左もわからなくて。おむつ交換とか排泄介助とかに入るときも、利用者さんからしたら孫くらいの歳の、こんな見知らぬ私がやっていいのかなっていう申し訳なさが最初はすごくありましたね。技術もないのにさせてくれてるありがたさと、申し訳ない気持ちと。先輩にこうやったらいいよっていうのを教えてもらって、だんだん慣れていって、利用者さんに負担をかける時間が短くなってきたかなって思います」。

 

利用者様との、言葉のない折り紙が

ずっと記憶に残っています。

普段の仕事のほかに、年に何度か開催する行事の準備や運営も行います。大変ではあるけれど、時間をかけて準備した行事の当日に、利用者様の喜ぶ顔を見たときは「やってよかった。明日からまた頑張ろう」という気持ちになるのだとか。

そんな氏本さんには、利用者様との、折り紙を通した忘れられない時間があります。

「喋れないおばあちゃんがいたんですけど、折り紙の折り方を教えてくれて。私が折ってるのを見ながら、『次はこうやで』っていう感じで。言葉には出てないんですけど、目と手で、ふたり並んで教えてもらったのは、なんかずっと覚えてますね」。

 

休日は録画したドラマを観たり、

夫婦で温泉に行ったりして楽しんでいます。

氏本さんは隣町の串本町に夫婦で暮らしています。職場に近い住居も探しましたが、条件の合うところが見つからず串本町から通うことになりました。休日は好きなドラマを観たり、コロナウイルス感染症が流行する前は、近くの温泉に行きプチ旅行気分を味わったりして疲れを癒しています。

「ドラマ大好きなんで、まとめて録画して観てます。あと温泉が好きで、ここからやと白浜温泉があるんで、県内で近いですし。温泉に入って、美味しいものを食べて、どこかに出かけた気分になっています(笑)」。

今後は、コロナ禍での安全を確保した上でできることを考えていきたい、と氏本さん。

「利用者さんの笑っている顔を見るのがやっぱり自分も楽しいですし、もうちょっと暖かくなってきたら園庭でおやつを食べたりとか、そういうちょっとしたことでも施設のなかでできることを考えて、みなさんに喜んでもらえたらと思います」。

 

1日の流れ(早番の日例)

出勤

6時30分 起床介助

7時30分 朝食の配膳/食事介助/口腔ケア/排泄介助

10時 入浴介助

12時 休憩

12時45分 見守り

14時 担当の業務

15時-15時30分 利用者様とのコミュニケーション(小休憩15分)

退勤